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網膜前膜

丁寧な経過観察から手術まで対応する網膜前膜治療

網膜と黄斑

網膜と黄斑

網膜は、カメラでいうとフィルムの役割を果たしています。 0.1~0.3mmの10層構造の薄い膜です。

黄斑は網膜の中心部分で、形や色を見分ける視細胞が特に密集している部分です。

黄斑部の中心には「中心窩」という特に感度が高い部分があります。 何かに焦点を合わせている時は黄斑部で見ており、さらに注意して細かく見ようとしている時は中心窩にうつった像を見ています。

ですから、視機能上、黄斑部は非常に大切で、この部分に障害があると見え方が低下してしまいます。

網膜前膜とは

網膜前膜は、網膜上膜、黄斑前膜、黄斑上膜、黄斑パッカー、セロファン黄斑症とも呼ばれ、 網膜中心部の黄斑(直径約2mm)の表面に薄い膜(網膜前膜)が形成される病気です。

左の図のように、この膜が縮んでくると、網膜自体にも皺(しわ)がよります。下の図のように、この膜が縮んでくると、網膜自体にも皺(しわ)がよります。

網膜前膜

実際の網膜の様子

網膜前膜

正常な黄斑部の断面画像

網膜前膜

網膜前膜が縮み、皺ができた黄斑部の断面画像

初期には自覚症状が乏しく人間ドックなどで偶然発見されることも多いですが、
進行すると、歪んで見えたり(変視症)、大きく見えたり(大視症)、かすんで見えたり(霧視)します。

網膜前膜は、各種疾患や加齢に伴って発生し、40歳以上では20人に1人がなると言われ、非常に緩やかに進行します。

網膜前膜の治療

自覚症状が強く無い場合は、経過観察します。 症状が強く、視力障害の原因が網膜前膜であると考えられる場合は、外科的治療で膜を取ります。自然に膜が無くなったり、点眼などの薬剤で膜が無くなることはありません。

当院は、眼底三次元画像解析OCT(網膜の断層撮影)やMチャート(歪みの程度の測定)を用いて経過を観察し、適切な時期に手術を提案しています。 視力障害がある程度進んでから手術をすると、手術をしても視力が回復しないことがあるため、当院では早期発見と適切な時期での手術施行を大切にしています。

適切な経過観察を行うため、当院を受診された患者様には、ご自宅でも見え方の歪みを確認していただけるようにアムスラーチャート(縦横の格子状の直線が書かれたカード)をお渡しして、セルフチェックをしていただいています。

網膜前膜(黄斑上膜)と診断された、手術をいつすべきかセカンドオピニオンを受けたい、しっかりと経過観察をしてフォローして欲しい、などのご希望にも対応していますので、お気軽にご相談ください。

当院でも日帰り手術を行っています。詳しくはこちらをご覧ください。

日帰り手術について

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