健康診断で眼底写真を撮影し、視神経乳頭陥凹拡大と指摘された場合、緑内障の疑いがある、ということです。
眼底網膜で光刺激を電気刺激に変換し、その映像データを視神経が脳に伝達します。 視神経乳頭は、眼底網膜中央に視神経が集まって1.5~2.0mmの束になり、眼球外に出ていく部位です。
正常でも視神経乳頭には窪みがありますが、その窪みが大きくなった状態を視神経乳頭陥凹拡大と呼び、緑内障(視神経萎縮)の可能性があります。
視神経乳頭陥凹拡大の指摘を受けている方はなるべく早く眼科で精密検査を受けてください。
繰り返し視神経乳頭陥凹拡大の指摘を受けた方で、以前は緑内障では無かった方でも、その後緑内障を発症していることもあります。
緑内障は、徐々に視野が狭くなる病気で、40歳代で20人に1人、70歳代で10人に1人が発症し、日本には推定500万人以上の緑内障患者がいると言われています。初期段階では自覚症状が無く、約90%の方が病気に気づいていないと言われています。
日本の失明原因の1位(失明原因の約40%)の病気で、注意が必要な病気です。