スギ花粉症に代表されるアレルギー疾患でお困りの方が年々増えています。
当院では、点眼によるアレルギー性結膜炎の治療だけで無く、鼻水や鼻づまりの飲み薬(内服)や点鼻薬も処方しています。
アレルギー性結膜炎とアレルギー性鼻炎を治療すると相乗効果を得られます。内服薬や点鼻薬をご希望の方は、スタッフにお申し出ください。
アレルギー性結膜炎はアレルギーを原因として結膜に炎症が起きる病気です。 ウイルスや細菌の感染でも結膜炎が生じますが、その場合は感染性結膜炎と言います。
結膜はまぶたの裏側から白目の部分のことを指し、まぶたの裏側を眼瞼結膜、白目の部分を眼球結膜と言います。
症状として一般的なものは、 かゆみ、ゴロゴロ感、結膜の腫れ、めやに、涙目(涙が出る)です。まぶたが腫れることもあります。
特定の時期に症状が現れるものを、季節性アレルギー性結膜炎と言い、鼻水や鼻づまりなどの鼻炎症状を伴う場合もあります。ダニや、ハウスダストなどがアレルギーの原因となって年中症状が出ている場合は、通年性アレルギー性結膜炎と呼びます。
アトピーによるアトピー性結膜炎や、春季カタル、コンタクトが原因となる巨大乳頭結膜炎もアレルギー性結膜炎に含まれます。
アレルギー性結膜炎の治療は点眼が主となります。 抗アレルギー点眼薬はほとんど副作用が無く、安全に使用できる薬ですが、症状が重い場合や、アレルゲンが多い場合は症状が治まらないことがあります。このような場合は免疫抑制剤を使用し、症状をコントロールします。
アレルギー性結膜炎の治療のコツは、痒くなる前から予防的に予防的に点眼を開始する( 初期療法・プロアクティブ療法)ことです。
当院は、2024年5月に発売された世界発の1日1回まぶたに塗るクリームタイプのアレルギー性結膜炎治療剤「アレジオン®眼瞼クリーム0.5%」を処方しています。 この薬は症状を抑える効果が高いとされており、当院でも点眼で症状のコントロールが難しい方に処方したところ、好評を得ています。
点眼では症状のコントロールが難しい方、複数回の点眼が煩わしい方など、眼のかゆみの治療でお困りの方は一度ご相談ください。
画像出典: 田辺三菱製薬
https://www.mt-pharma.co.jp/news/2024/MTPC240522_2.html
初期療法・プロアクティブ療法とは、症状が出る前から抗アレルギー薬を使用しておくことで、
という効果が期待できる治療法です。
抗アレルギー薬は副作用がほとんど無いため、少し早めから使用してもデメリットはほとんど無いと考えられており、
特に花粉症治療で積極的に行われている治療法です。
花粉症に限らず、特定の時期に症状が出る方は少し早めに受診し、
早めに治療を開始していただくと良いでしょう。
お気軽にご相談ください。