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ドライアイ治療について

ドライアイ

大学病院でドライアイ外来を立ち上げた
院長によるドライアイ治療

ドライアイを単に目が乾く病気、と軽く考えていませんか?

実は見え方の低下や痛みなど様々な症状の原因になる病気で、適切な治療をすることで症状の改善が期待できる病気です。

ドライアイチェック

次のような症状でお困りではありませんか?

  • 目がかゆい
  • 目が乾く
  • 目が痛い
  • 目がゴロゴロする
  • 目が疲れやすい
  • 目が重い
  • 目やにが出やすい
  • 目が赤くなる(赤くなりやすい)
  • 目がかすむ
  • まぶしく感じやすくなった
  • 涙が出やすい

※ドライアイチェックの項目の内、5つ以上に当てはまる場合はドライアイの可能性がありますので、眼科を受診されることをお勧めします。

ドライアイとは?

ドライアイ患者

ドライアイ患者さんは年々増加しており、日本国内に2,000万人いると言われています。 女性の5人に1人、男性の8人に1人、ドライアイ患者さんはいます。

パソコンやスマホ使用者の約60%にドライアイの症状が見られ、いわゆる文明病・現代病です。

涙液について

涙液について

瞬きのたびに、新しい涙が供給されています。
一部は蒸発し、一部は鼻腔へ流出しています。

涙液には色々な大切な働きがあります。
涙液の質が低下したり、量が不足したりすると、様々な目の病気が発生します。

涙液の働き

  • ごみを洗い流す

    ごみを洗い流す

  • 栄養や酸素を運ぶ

    栄養や酸素を運ぶ

  • 殺菌

    殺菌する

  • 目の表面を滑らかにする

    目の表面を滑らかにする

ドライアイの種類

涙液分泌減少型

涙が少なくなることによって目が乾燥するタイプのドライアイです。 加齢、リウマチなど膠原病、睡眠剤などの内服が原因になります。 50歳代以上では20歳の半分の涙液量と言われています。

涙液分泌減少型

涙液蒸発亢進型

瞬きが少なくなると目の表面から涙液が蒸発しやすくなります。 スマホやパソコンの使用、テレビや読書、運転などが原因です。

涙液蒸発亢進型

涙の構造について

涙の構造

涙は、①油分②水分③ムチンの三層構造をしています。
ムチンは粘り気を持つ物質で涙の安定性を保ちます。
油分は瞼の縁にあるマイボーム腺から分泌されて涙が蒸発するのを防ぎます。
ドライアイのタイプにより、各層の乱れが起こります。
単に水分を補給するのでは無く、目や涙の状態に合わせた点眼などの治療の選択が重要です。

治療と検査

検査

適切な治療を行うために各種検査を行い、涙や目の状態を調べます。

検査方法
  • ・シルマーテスト(涙液分泌量検査)
  • ・ティアミル(眼表面の涙液層の状態や破壊時間の検査)
  • ・マイボーム腺の状態の検査

治療

ドライアイのタイプに応じて数種類の点眼から適したものを処方します。
マイボーム腺炎治療のための眼軟膏も使用する場合があります。
点眼や、眼軟膏でドライアイが改善しない場合は涙の出口を塞ぐ治療(涙点プラグ挿入術)を行い目の表面の涙液量を増やすことで改善を図ります。
また、ゴーグルタイプのメガネをお勧めする場合もあります。

当院では、涙液層解析装置ティアミルを活用し、ドライアイのタイプを診断して、適切な点眼を選択しています。

涙液層解析装置ティアミルについて

日常生活でのポイント

眼が痛い時は目を温めると効果的です。
当院の患者さんも目が痛い時に温めるようにしていただくことで多くの方が改善を感じられています。眼がつらい時、痛い時は、おしぼりを電子レンジでチンするかホットアイマスクなどで目を温めましょう。

エアコンの風向きを変えることや、パソコン画面を少し下に置くことで目の開き方を狭くすることも有効です。テレビやパソコンなどのモニターを見ている時は無意識に瞬きが減少しますので、そのような時にゴーグルタイプのメガネを使用することも効果的です。
部屋の湿度に気を付けることも良いでしょう。

コンタクトレンズやマスクの装用も、ドライアイの悪化要因です。
必用以上に使用しないなど、適切な使用を心がけてください。

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